購入した原料のGHS情報を、自社製品のSDSにそのまま使いたい方へ
2026.06.11
原料メーカーから入手したGHS分類情報を、そのまま自社製品のSDSに使いたい——そんなご要望、ありませんか?取り扱う成分が多いほど、また製品の階層が複雑なほど、GHS情報の管理と転記は大きな手間になります。
GHS Assistant v4.39では、こうした現場の声に応える新機能「製品配合GHS分類登録機能」を追加しました。あわせて、国内外の最新法規制への対応も多数含まれています。
■ 新機能:製品配合GHS分類登録機能とは
「製品配合GHS分類登録機能」は、原料コードや品目コードに対してGHS分類データを直接登録しておくと、SDS作成時のGHS分類の計算に自動で反映される機能です。
● この機能で何が変わるか
- 原料コード・品目コードにGHS分類データを登録するだけでOK
- その原料を使った製品のSDS作成時、GHS分類の計算に自動反映される
- 一度登録すれば、簡単に呼び出してSDS作成可能
- 原料のGHS分類が変わったときも、登録データを更新すれば親製品まで自動で連動
- 中間品が複数の階層をまたいでいる複雑な製品構成にも対応
一度登録してしまえば、あとはシステム上で原料情報を管理しSDS作成に利用可能です。それがこの機能の最大の価値です。
● 具体的な活用イメージ
たとえば、原料A(溶剤)と原料B(顔料)を配合して自社製品を製造しているケースで考えてみましょう。
従来の方法でも、原料A・Bに対して新しいCASを付与し、GHS分類を手入力することで同様の運用は可能でした。ただしこの場合、「ハザード計算に使うGHS分類」と「成分表に載せる成分情報」を別々に管理する必要があり、原料ごとにCASの付与・分類入力・成分リストの整備をそれぞれ手作業で行わなければなりませんでした。
この機能を使うと、アプローチが変わります。原料コードに対して、以下の2つをセットで登録します。
- 原料A・Bそれぞれのハザード情報(原料メーカーが公表しているGHS分類そのまま)
- 原料A・Bそれぞれの成分リスト(原料SDSに記載の成分名・CAS番号・含有量)
こうしておくと、自社製品のSDS作成時に「ハザード計算は原料A・B単位のGHS分類をそのまま使用」「成分表は原料SDSの成分リストをそのまま反映」という形で処理されます。成分CASを一つひとつ積み上げて自社で再計算するのではなく、原料自体の有害性をそのまま引き継いで使える点が、この機能のポイントです。
■ こんな方におすすめです
以下のいずれかに当てはまる方に、ぜひお試しいただきたい機能です。
- 購入した原料のGHS情報を、自社製品のSDSに直接反映させたい方
- 自社製品を原料として使い、さらに別製品のSDSも作成している方
- 取り扱う原料が多い方、または10成分以上で構成されている製品を取り扱う方
- 原料SDSに記載のGHS分類と成分情報を、それぞれそのまま自社製品のSDSに使いたい方
本機能は、GHS Assistantをご利用中のお客様からいただいた実際のご要望をもとに開発しました。現場の「あったらいいな」の声を、機能として実現しています。
■ 法規制・データベースのアップデート一覧(v4.39)
v4.39では機能追加のほか、国内外の最新の法規制・規格改正にも幅広く対応しています。
● 国内対応
- 改正JIS Z 7252:2025 / JIS Z 7253:2025への追加対応(v4.38より開始した2025年12月25日公布の改訂JISに関し、さらなる追加対応を実施)
- 皮膚等障害化学物質リストの更新対応(令和8年4月1日更新分)
- がん原性物質リストから2-フェニルフェノールを削除(厚生労働省告示第百七十二号および基発0331第6号、令和8年3月31日)
- 化審法 優先評価化学物質の指定・取り消しに対応(令和8年4月1日付および令和8年3月31日付の三省告示)
- 消防活動阻害物質への新規物質追加(令和8年2月27日 総務省令第15号)
- NITE化学物質総合情報提供システムの更新対応(2026年2月19日および4月1日の更新)
● 海外対応
- 中国:「鈍性化爆発物」新国家標準 GB 30000.30-2025 に対応
- 台湾 TCCSCA/OSHA:営業秘密情報の保護期間が満了した物質を既存化学物質リストに収載
- 米国 Hazard Communication Standard 第2回修正に対応(2026年1月8日公布・発効)
- ベトナム 化学品法および下位法令の改正に対応
● システム機能追加
- 成分表に毒劇法の項目を追加(登録成分が毒物及び劇物取締法の収載物質かどうかを成分表上で選択表示可能に。安衛法およびPRTRへの該否は以前より表示可能)
■ v4.39でさらに使いやすくなったGHS Assistant
GHS Assistant v4.39は、実務担当者の声から生まれた「製品配合GHS分類登録機能」と、国内外の最新法規制への幅広な対応が特徴のバージョンです。
機能の詳細や操作方法については、GHS Assistantのサポートページもあわせてご確認ください。ご利用中のお客様はぜひ最新バージョンをお試しください。
参考文献・関連リンク