SDS作成ガイド
【SDS作成ガイド】第7項「取扱い及び保管上の注意」の書き方まとめ
2026.04.21
SDS(安全データシート)の第7項「取扱い及び保管上の注意」は、化学品を安全に使用・保管するための「予防安全」の中心となる項目です。
■ SDS 第7項はこの5項目(JIS Z 7253)
第7項では、以下の5項目を記載する必要があります。
■ ①技術的対策
作業者が化学品にばく露しないようにするための、工学的・設備的な対策を記載する項目です。
▼代表的な記載内容例
- 十分な換気を行う(一般換気・局所排気)
- 粉じん・蒸気・ミストの吸入を避ける
- 静電気防止対策(アース接続)
この項目は「ばく露防止のための工学的手段」を書く場所であり、行動上の注意ではなく、設備・環境に関する対策を書くことが重要です。
■ ②安全取扱注意事項
作業時の行動ルール・運用上の注意を記載します。
▼記載例
- 飲食・喫煙を避ける
- こぼさないよう注意して扱う
- 手袋・眼保護具などの着用
②には作業者の行動に関する注意を記載する点が重要です。
■ ③接触回避
化学的・物理的な観点から接触を避けるべき物質・条件を記載します。
▼記載例
- 酸とアルカリは分離保管
- 酸化剤と可燃物は離す
- 水反応性物質 → 水分と絶対に接触させない
化学的性質・反応性を理解し、製品固有の不適合物質を明記する必要があります。
■ ④安全な保管条件
製品を安全に保管するための条件を記載します。
▼記載例
- 保管温度(例:0〜40℃)
- 湿気・直射日光を避ける
- 密閉容器に保管
- 換気の良い場所
- 火気源から離す(可燃性物質)
- 分離保管の必要性(酸とアルカリ、酸化剤と可燃物など)
■ ⑤安全な容器包装材料
適切な容器材質および避けるべき材質を記載します。
▼記載例
- 容器の移し替えをしない
- 使用禁止:アルミ、鉄、塩ビなど(腐食性・溶解性による)
■ 第7項は「GHS分類だけでは決まらない情報」も多い
第7項には GHS分類では紐づかない記載箇所も多く、SDS作成担当者が自分で判断しなければならない部分です。
▼分類に依存しない項目例
- 推奨保管温度(例:5〜35℃)
- 推奨容器材質(PE、PP、ガラス、ステンレスなど)
- 不適合物質の具体例
- 推奨される設備仕様(局所排気の仕様など)
- 製品の粘度・粒径・揮発性に基づく扱い方
「GHS分類で決まる部分」と「自社で判断する部分」が混在しているため、製品特性を理解したうえで記載する必要があります。
■ 情報がない場合は必ずその旨を記載する(JIS要求)
情報がない場合はその旨を明記し、空欄にしてはならない項目でもあります。
▼記載例
- 技術的対策:データなし
- 接触回避:データなし
- 保管条件:データなし
■ まとめ:SDS 第7項は5項目を製品特性に合わせて具体的に記載する
- ①技術的対策 ②安全取扱い注意事項 ③接触回避 ④安全な保管条件 ⑤容器包装材の5項目を書く
- 記載内容はGHS分類だけでは決まらない箇所も多い
- 製品固有の性状(粘度、粉体、反応性、腐食性など)に基づいて具体化する
- 情報がない場合は「情報なし」と記載するのが必須
- 第7項は事故予防に直結するため、曖昧表現は避けて明確に記載する
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