油性塗料を製造しています。各色80種の品番があります。色別に80件のSDSが必要でしょうか? SDSの記載方法
成分と危険有害性が似ている製品をまとめてSDSを作成して、件数を減らせる可能性が高いと考えられます。
成分が類似していて、危険有害性も同レベルの製品については、複数の製品をまとめたSDSが作成されることがあります。
基本組成が同じで顔料が異なる塗料が、その典型的な例です。
溶剤、ポリマー、安定化剤が同じで、顔料の配合比が異なる複数の製品があって、顔料に有害性情報が無いとします。
これらの製品は、成分が良く似た製品で、危険有害性も同レベルと考えられます。
この場合は、各製品から成分ごとにもっとも含量の高い数値を選び出して、その数値の組合せで有害性を評価することで、複数の製品をカバーする適切なSDSを作成することができます。
例えば、次のようにします。
| 成分名 | 製品A | 製品B | 評価用含量 |
| 溶剤 | 50% | 45% | 50% |
|---|---|---|---|
| ポリマー | 10% | 8% | 10% |
| 赤色顔料 | 20% | 25% | 25% |
| 白色顔料 | 10% | 2% | 10% |
| 青色顔料 | 10% | 20% | 20% |
| 合計 | 100% | 100% | 115% |