SDSを初めて作成することになりました。作成のフローを教えて下さい。 SDSの記載方法
次の手順で作成するのが良いと考えます。
- 製品の物性情報に基づいて、物理化学的危険性を分類します。
- 成分情報に基づいて、健康有害性と環境有害性を分類します。
- 成分情報に基づいて、管理指標(管理濃度、許容濃度など)を調べます。
- 分類した危険有害性情報と、製品についてのその他の知見に基づいて、注意事項などを選びます。
- 物性情報と成分情報に基づいて、該当する法規を調べます。
- 以上をまとめて所定の書式の文書を作成します。
補足説明
1. 製品の物性情報に基づいて、物理化学的危険性を分類区分します。
- 物理化学的危険性は、製品自体の物性情報(実測値または文献値)に基づいて区分を行います。原則として、成分情報から物理化学的危険性を区分することはできません。
- 一般的な製品が該当する可能性の高い物理化学的危険性のクラスは、引火性液体と金属腐食性物質です。引火点(引火点が低い場合は初留点も)とpHを調べておくことが重要です。不明の場合は実測が必要です。
2. 成分情報に基づいて、健康有害性と環境有害性を分類区分します。
- 皮膚/眼の刺激性の評価では、製品のpHも区分に影響します。誤えん有害性の評価では、製品の動粘性率も区分に影響します。
3. 成分情報に基づいて、管理指標(管理濃度、許容濃度など)を調べます。
- 管理濃度は労働安全衛生法の作業環境評価基準で定められています。
- 許容濃度は日本産衛学会が公表しています。
4.分類した危険有害性情報と、製品についてのその他の知見に基づいて、注意事項などを選びます。
- 注意事項などには、標準の文言がきまっているものがあります。標準の文言の多くは、危険有害性の区分にひも付けられています。標準の文言とひも付けは、JIS Z 7253で規定されています。
- SDSで広く採用されている文言を使うと、判りやすいSDSになります。
5.物性情報と成分情報に基づいて、該当する法規を調べます。
- 化管法、安衛法、毒劇法がSDSの提供を義務付けている法律です。
次に該当する場合は、SDSに記載が必要です。- 化管法「指定化学物質」
- 安衛法「名称等を表示し、又は通知すべき危険物及び有害物」
- 毒劇法「毒物または劇物」
- その他の化学物質の管理にとって重要な法律情報の記載をお勧めします。
以下が、主なものです。- 消防法の危険物または指定可燃物
- 安衛法の特定化学物質、有機溶剤等
- 化審法の特定化学物質、監視化学物質、優先評価物質
6.以上をまとめて所定の書式の文書を作成します。
- SDSの様式、記載事項はJIS Z 7253に規定されています。