GHS Assistant Ver3.90をリリースしました。
2017.09.01
更新内容について、下記の通りお知らせ致します。
データメンテナンス対応
- NITE 化学物質総合情報提供システム 2017年6月6日のデータ更新に対応
- 毒物及び劇物指定令の一部改正への対応
- 劇物のデータ訂正
- 消防活動阻害物質のデータテーブル改訂
- 労働安全衛生法の表示/通知対象物質のデータテーブル改訂
- 廃棄物処理法のデータテーブル改訂
- 大気汚染防止法のデータテーブル改訂要初期設定
- TSCA Inventoryの更新(2017/06/27) に対応
- REACH SVHCの更新(2017/07/10)に対応
- 化管法のデータテーブル改訂
- JPデータテーブル (日本GHS分類データテーブル)の改訂
- 消防法 指定可燃物のデータ訂正、追記
- 国連番号関連データの訂正
- 化学辞書の追加、訂正
2017年6月6日のデータ更新に対応しました。
平成29年6月14日の政令第160号に基づき、改正対象となった物質の法令番号を訂正しました。
酸化第二スズ(CAS 18282-10-5)とスズ酸ナトリウム(CAS 12209-98-2)は遷移金属酸化物であり、無機スズ塩類でないため、政令劇物、法令番号69の無機錫塩類から除外しました。
メタバナジン酸アンモニウム(CAS 7803-55-6) 0.01%以下を含有する製剤を消防活動阻害物質から除外しました。
労働安全衛生規則の一部改正に対応し、表示/通知対象物質から非晶質シリカを除外しました。 さらに、平成30年7月1日から表示・通知対象物質となる10物質の出力を可能としました。
最新の廃棄物処理法に対応し、埋立処分判定基準を改訂しました。
大気汚染防止法に該当する物質の法令番号を出力可能としました。
TSCA インベントリーの2017年6月の更新に対応しました。
パーフルオロヘキサン-1-スルホン酸およびその塩類(CAS 355-46-4、3871-99-6、68259-08-5など)が追加され、SVHC候補物質が計174物質となりました。
さらに、Bisphenol A (CAS80-05-7) および4種のフタル酸エステル(CAS 85-68-7、117-81-7、84-74-2, 84-69-5)のエントリー更新にも対応しました。
第一種指定化学物質、法令番号1-71の塩化第二鉄に塩化第二鉄6水和物(CAS: 10025-77-1)を追加しました。
また、換算係数を考慮しない濃度下限値が一部含まれていたため、これらを訂正しました。
さらに、金属複合酸化物のように複数の法令番号が対象となる物質は、各々の法令番号に対応して該否判定を行ない、各々の法令番号に分けて該当情報を出力することを可能としました。
基本データ画面で成分表を作成する際、各々の成分が有するGHS分類区分データを表示できるようにしました。
さらに、一つのCAS番号が複数のGHS分類区分データ群を持ち、CAS番号だけではハザードを特定できない物質に対して、通常のCAS番号と添え字つきのCAS番号を用意する等の方法により、成分名を区別して表示してハザードを使い分けることができるようにしました。
基本データ画面と15章で、消防法 指定可燃物の合成樹脂類に(酸素指数 26未満のもの)と追記しました。
UN: 2031を選んだ場合、15章で航空法積載禁止としておりましたが、国連輸送名『硝酸、発煙硝酸を除く、濃度が70質量%を超えるもの(容器等級I)』 を選んだ場合のみ航空法積載禁止になるようデータを訂正しました。
また、過塩素酸マグネシウム(CAS 10034-81-8) をUN/CAS検索した場合に、UN:1475が選択されるようデータを訂正しました。
法規データ訂正等に対応して、化学物質を適宜追加、訂正しました。
システム対応
- クラス6毒物の容器等級の自動チェックを廃止
- REACH SVHC該当成分の非含有を自動チェックする設定項目を新設
- 急性毒性の文献値テーブルを廃止
- 16章で、急性毒性(経口): 区分5、急性毒性(経皮): 区分5、急性毒性(吸入): 区分5、皮膚腐食性/刺激性: 区分3 のチェックボックス表示に対応
- ヘッダー固定機能を新設
- SDS番号に付与される言語識別記号の変更機能を新設
- GHS分類データ表示機能を新設
- ユーザー固有の成分情報の表示機能を新設
- 成分検索機能を実装
- その他軽微な不具合の修正や機能改善対応
急性毒性(経口、経皮、吸入)が区分1、区分2、区分3に分類された場合に、基本データ画面および14章画面の国連番号選択欄の直下において、クラス6毒物の容器等級I、II、IIIに対応させて自動チェックしておりましたが、この処置を廃止しました。
2章および3章でREACH SVHC (PBT/vPvB、CMR、Health、Enviro該当成分)の非含有を自動チェックするための設定項目を初期設定に新設しました。
急性毒性のGHS分類区分は、ご提供しているJP、EU、CNのデータテーブルに基づき、全て変換値を用いて算定されるようにしました。
これらのチェックボックス表示をご希望の場合、環境設定画面で 『16章にGHS分類区分を出力』を 『出力する』に設定してください。但し、急性毒性(経口、経皮、吸入): 区分5、および皮膚腐食性/刺激性: 区分3の公的なGHS分類区分データはJP、EU、CNのいずれでも公表されていないため、ご提供しておりません。これらのGHS分類区分に分類する場合には、手動でチェックを入れてください。
SDS編集画面の最上部にヘッダー固定On/Off 切り替えボタンを設けました。
ヘッダー固定をOnに設定した場合、画面を上下にスクロールしてもヘッダー情報が常に表示されます。
(この機能はInternet Explorer 9以下では動作いたしません)
言語識別記号が固定(日本語J、英語E、中国語C)されておりましたが、これらを変更可能としました。
基本データ画面および3章編集画面の成分表に表示された下線付きの成分名および下線付きのCAS番号をクリックして当該成分の有するGHS分類データを表示できるようにしました。当該データはデータテーブル(JP、EU、CN)からご提供しているデータか、或いはユーザー固有の化学辞書に登録されたユーザー固有データかを区別して表示できるようにしました。また、表示された分類基準に該当する濃度条件と分類根拠データも分かるようにしました。
ユーザー固有の化学辞書から引用されて成分表に入力された成分は、基本データ画面および3章編集画面の成分表で成分名カラムとCAS番号カラムに 「ユーザーデータ」と表示されるようにして、デフォールトの化学辞書にてご提供している成分情報と区別できるようにしました。
JPデータテーブル (日本GHS分類データテーブル)を改訂し、CAS番号だけではハザードを特定できない物質に対して、通常のCAS番号と添え字つきのCAS番号を用意する等の方法により、成分名を区別して表示してハザードを使い分けることを可能にしたのに伴ない、成分表編集画面に成分検索機能を設けました。 JPデータテーブルの他に、EU、CNのデータテーブルの検索も可能です。さらに、化学辞書に登録されたユーザー固有の成分情報の検索も可能です。
CAS番号欄にCAS番号、成分名称等を入力して検索すると、検索条件に合致する成分のCAS番号、成分名、分類が最大50件まで一覧表示されますので、最も適切な成分名、分類区分を有する成分を選択してSDSやラベルを作成することが可能です。
軽微な不具合、機能変更、パフォーマンス改善対応を行ないました。
上記以外にも物質の情報追加などさまざまな対応を行なっております。