1. 基本概要
   日本産業規格（JIS: Japanese Industrial Standards）は、日本国内における製品や材料、規格、試験方法などの標準を定める規格です。
   これにより、製品の品質、安全性、および互換性が確保され、産業の効率化と消費者の安全が図られます。

2. GHSに対応するJIS
   JISは、GHS（Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals: 化学品の分類および表示に関する世界調和システム）に
   対応する規格も整備しており、以下のように分類されています。
   　

• JIS Z 7252（GHS分類方法）
  • 化学品の分類方法に関する規格。
  • 平成21年に国連GHS文書改訂2版に基づいて制定。
  • 令和元年（2019年）5月に国連GHS文書改訂6版に基づき改訂。
    　
• JIS Z 7253（情報伝達）
  • 化学品の危険有害性情報の伝達方法に関する規格。
  • 平成24年に国連GHS文書改訂第4版に基づき制定。
  • JIS Z 7250（MSDS）およびJIS Z 7251（表示）を統合。
  • 令和元年（2019年）5月に国連GHS文書改訂6版に基づき改訂。

3. JISの整理と統合
   2012年（平成24年）から、それまで3つに分かれていたJISが以下の2つに整理・統合されました。

• 分類に関するJIS（JIS Z 7252）
• 情報伝達に関するJIS（JIS Z 7253）

　
これにより、GHS対応がより効率的に行えるようになっています。

※SDS(MSDS)のサンプル（見本）はこちら

参考文献

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/131003-01-all.pdf