補助金
IT導入補助金とSDS電子化補助金の違いを整理~GHS Assistantを例に~
2025.09.04
- 制度の概要
IT導入補助金(2025年度版)
- 目的:中小企業のDX推進・生産性向上・業務効率化
- 対象:ソフトウェア・クラウドサービスなどのITツール
- 補助率/額:1/2以内、5万円~150万円未満
- 特徴:
- ITベンダーと一緒に申請
- 契約・導入後、実績報告・効果報告が必須
- インボイス制度対応・最低賃金引上げ対応・セキュリティ強化支援など、時代の課題に即した内容
SDS電子化補助金
- 目的:化学物質のSDSを電子化・標準化(JSON形式)して安全衛生管理を効率化
- 対象:SDSを標準形式で入出力できるシステム
- 補助率/額:1/2、上限100万円
- 特徴:
- 厚労省・中災防が運営
- システム導入費用・機能追加・保守費用が対象(PCなどハードは対象外)
- jGrantsで電子申請、交付申請(8月~11月予定)、支給申請(翌年2月)
- 比較表
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IT導入補助金 |
SDS電子化補助金 |
目的 |
DX推進・業務効率化・生産性向上 |
SDSの電子化・標準化による安全衛生管理効率化 |
対象システム |
ITツール全般(ソフト・クラウド等) |
SDS電子化システム(JSON対応・チェック機能付) |
対象者 |
中小企業・小規模事業者(業種別要件あり) |
中小企業(中小企業基本法による基準) |
補助率 |
1/2以内 |
1/2 |
補助額 |
5万~150万円未満 |
上限100万円 |
対象経費 |
ソフト導入費用(利用料含む) |
システム導入・機能追加・保守(3年分一括可) |
申請方法 |
ITベンダーと共同申請、導入・効果報告必須 |
jGrantsで電子申請、書類提出(交付→導入→支給) |
申請期間 |
通年数回の公募(年度ごとに公表) |
令和7年8月1日~11月30日(予定) |
実施主体 |
経済産業省・中小企業庁 |
厚労省・中災防 |
- GHS Assistantとの関わり
※新規で導入する場合に限る
- IT導入補助金
GHS Assistant(SDS作成・GHSラベル作成支援システム)は補助対象のITツールとして認められており、全言語・全エディションが対象。
導入コストを最大1/2まで補助可能。
- SDS電子化補助金
GHS Assistantも対象システムになり得るよう開発が進められている。
ただし制度が新しく、審査で精緻な条件確認が行われる可能性があるため、導入には時間を要する場合がある。
まとめ
- IT導入補助金は「広くITツール導入を支援」する制度で、GHS Assistantも確実に対象。
- SDS電子化補助金は「SDSの電子化」に特化しており、GHS Assistantも対象となるよう調整中。
参考情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56484.html
https://www.jisha.or.jp/chusho/sds/index.html